東塔・戒壇院(比叡山延暦寺)概要: 戒壇院の創建は天長5年(828)、第1世義真座主が僧侶の大乗戒(規律)を受ける施設として建立したのが始まりと伝えられています。延宝6年(1678)に再建されたもので木造平屋建て、桁行3間、梁間3間、重層宝形造、栩葺、裳階付(外側1間分)、正面軒唐破風付き、外壁は真壁造り板張り、木部朱塗り、花頭窓付、和様と唐様が混在した形式を持ち、床は石畳で石造の戒壇が設けられ内陣には得戒和尚釈迦牟尼仏と文殊菩薩像、弥勒菩薩像が安置されています。戒壇院は江戸時代初期に建てられた寺院建築の遺構として大変貴重な存在で明治34年(1901)に国指定重要文化財に指定されています。
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