問屋場・旧川口家住宅(醒井宿)概要: 醒井宿問屋は代々川口家が担っていました。現在の建物は17世紀中期から後期に建てられたと推定されるもので、木造平屋建、切妻、金属板葺、平入、外壁は真壁造土壁鏝押え、腰壁は下見板張り縦押縁押さえになっています。内部は問屋職の役割である人足や馬の提供、荷物の積替えの引継ぎ事務などが行われる為、向って中央から左にかけて建物の約半分が土間で構成され、向って右側正面から板の間8帖、和室8帖、その左に和室6帖、板の間6帖、その奥に板の間3帖が配されています(往時は南側にも家屋があり大型の建物だった事が窺えます)。醒井宿問屋場は江戸時代初期に建てられた問屋建築の遺構として貴重なことから平成10年(1998)に米原市指定文化財に指定されています。案内板によると「 この建物は中山道醒井宿で問屋を営んでいた川口家住宅です。問屋とは、宿場を通行する大名や役人に人足・馬を提供する事務を行なっていたところです。現在、宿場に問屋が残されているところはほとんどありません。また建築年代が17世紀中〜後半と推定される貴重な建物です。・・・・・(後略)・・・・」とあります。現在は醒井宿資料館として一般公開されています。
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