檜尾寺(甲賀市)概要: 補陀落山檜尾寺は滋賀県甲賀市甲南町池田に境内を構えている天台宗の寺院です。檜尾寺の創建は大同元年(806)、伝教大師最澄によって開かれたのが始まりされ仁寿3年(853)に慈覚大師円仁が再興したと伝えられています。歴代領主から帰依された事で寺運も隆盛し最盛期には28院6坊を擁する大寺院となりましたが戦国時代に度重なる兵火を受け次第に衰微しました。古くから神仏習合し、隣接する檜尾神社(以前は火尾神社)の別当寺院でしたが明治時代初頭に発令された神仏分離令により檜尾神社とは別れ独立しましたが現在でも境内が隣接し当時の名残が見られます。
現在の檜尾寺本堂は江戸時代末期の安政年間(1854〜1860年)に再建されたもので、木造平屋建て、重層切妻造り、桟瓦葺き、平入、桁行3間、張間2間半、外壁は下部建具嵌め込み、上部大壁造り白漆喰仕上げ。近江西国三十三ヶ所観音霊場第30番。甲賀西国三十三観音霊場第11番札所。びわ湖百八霊場第84番札所。山号:補陀落山。宗派:天台宗。本尊:千手観世音菩薩。
檜尾寺の文化財
・ 本尊千手観音立像-鎌倉後期-檜材,寄木造,像高178.5p-国指定重要文化財
・ 釈迦如来立像-鎌倉時代後期-漆箔,寄木造,像高145p-甲賀市指定文化財
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