志那神社(草津市)概要: 志那神社は滋賀県草津市志那町に鎮座している神社です。志那神社の創建は不詳ですが貞観9年(867)に奉納された鏡や鈴が現存することから、少なくともそれ以前から鎮座していたと思われています。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載された意布伎神社の論社で古くから格式の高い神社として知られていました。明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て明治9年(1876)に村社に列しています。
現在の志那神社本殿は永仁6年(1298)に再建されたもので一間社流造、檜皮葺、小規模ながら工法や組物、蟇股などの意匠が鎌倉時代の技術を継承する大変貴重な建物として昭和24年(1949)に国指定重要文化財に指定されています。拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入り、桁行3間、張間3間、外壁は柱のみの吹き放し。境内社である白山神社の本殿は一間社流造、檜皮葺。境内社である八幡社本殿は一間社流造、檜皮葺(志那神社と白山神社よりは小規模)。
明治時代以前は神仏習合し、社宝には木造普賢菩薩坐像(建武元年:1334年作、像高44.5p、寄木造、彩色仕上げ、仏師性慶作、滋賀県指定文化財)、境内には石造宝塔(南北朝時代、花崗岩製、高さ254cm、草津市指定文化財)が建立され当時の名残が感じられます。祭神:志那津彦命、志那津姫命、伊吹戸主命。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-滋賀県教育委員会
・ 由緒碑-志那神社 社務所
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