平野神社(大津市)概要: 平野神社は滋賀県大津市松本一丁目に鎮座している神社です。平野神社の創建は天智天皇7年(668)、天智天皇が大津に京を遷都した際、藤原鎌足に命じて仁徳天皇の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。一方、精大明神は皇極天皇の御代(642〜645年)に京都西洞院滋野井に勧請されたのが始まりとされ、白鳳元年(642)に精大明神の御神託により大津本宮狐谷に遷座しました。歴代の朝廷から崇敬庇護されたことで社運が隆盛し最盛期には封戸1000戸、摂社80余社を擁する大社となり境内も壮大な社殿が軒を連ね、鎌倉幕府第2代将軍源頼家も篤く庇護しました。
応仁元年(1467)に発生した応仁の乱の兵火により多くの社殿が焼失し天正2年(1574)に現在地に遷座し平野神社の相殿となりました。精大明神は蹴鞠の祖神の為、特に芸能に御利益があるとされ、平安時代後期には飛鳥井・難波両家はまり会の際には和歌や遊びが奉納され、現在でも例祭には古式ゆかしい蹴鞠が奉納されています。平野神社本殿は一間社春日造。祭神:大鷦鷯皇命(平野大明神=仁徳天皇)、猿田彦命(精大明神)。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由緒略記)-平野神社
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