若王寺(大津市)概要: 金剛山大日院若王寺は滋賀県大津市大石中3丁目に境内を構えている浄土宗の寺院です。若王寺の創建は天平神護3年(767)、宗純が開基となり専誉慶公が開山したのが始まりと伝えられています。その後、衰退し永正3年(1506)に宗頓が中興し浄土宗に改宗しています。
若王寺の寺宝である木造仏像(寺:弥勒菩薩立像・姿は如来像)は平安時代の彫像したもので像高92cm、大変貴重な事から明治38年(1905)国指定重要文化財に指定されています。本尊の木造大日如来座像は承暦4年(1080)に彫像されたもので檜材、一木割り矧ぎ造り、像高92.3cm、彫像の年代は大津市の中では三井寺の木造不動明王に次ぐもので滋賀県内でも5番目という古さから大津市指定文化財に指定されています。
又、若王寺は佐久奈度神社の神宮寺であった為、境内には御旅所社殿が建立されています。社殿は鎌倉時代中期に建立されたものが1部残されているもので、木造平屋建て、切妻、茅葺(下屋庇:桟瓦葺き)、平入、桁行2間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は縦板張り、貴重な事から昭和40年(1965)に大津市指定文化財に指定されています。境内には様々な石仏や五輪塔等があり信仰の篤さが感じられます。山号:金剛山。院号:大日院。宗派:浄土宗。本尊:大日如来。
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