北川家住宅(大津市)概要: 北川家住宅は江戸時代末期に建てられたもので、木造2階建、切妻、平入、桟瓦葺、桁行12m、建築面積210u、外壁は真壁造で1階正面は出入り口以外は格子戸がはめ込まれ2階向って左側には虫駕窓が設えられています。内部は向って左端が通り庭(土間)で中央が一列三室形の居室が配され、さらに右側が明治20年(1887)に大工棟梁横井勝治郎により増築された事で間口が広く大津市内でも最大級の町屋建築となり江戸時代、明治時代、昭和初期の近代和風の意匠が混在しています。敷地背後にある土蔵は江戸時代に建てられたもので土蔵2階建、切妻、桟瓦葺、建築面積37.55u。北川家住宅の主屋と土蔵は江戸時代に建てられた町屋建築の遺構として貴重で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成22年(2010)に国登録有形文化財に登録されています。
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