清徳院(大津市)概要: 達磨山清徳院は滋賀県大津市膳所2丁目に境内を構えている浄土宗の寺院です。清徳院の創建は不詳ですが慶長年間(1596〜1615年)に徳誉上人によって中興されたそうです。当初は浜田町(現在の本丸町)に境内を構え達磨山長福寺と号していましたが、天和3年(1683)に火災により焼失すると、貞享元年(1684)に乗誉上人(縁心寺五世本誉和尚の弟子)の霊夢に阿弥陀如来の化身が立ち、御告げにより京都の清滝川の水底から阿弥陀如来像を探し出し、現在地に再興したと伝えられています。
真誉上人の代に達磨堂を建立、さらに元禄10年(1697)、膳所藩4代藩主本多康慶が初代藩主の側室であった清徳院殿の菩提所とした為、院号を清徳院に改めました。その後は膳所藩から庇護され寺運も隆盛しました。
清徳院の本尊である阿弥陀如来像は平安時代、恵心僧都源信が彫り込んだものと伝えられるもので像高117.0cm、定朝様、大変貴重な事から明治33年(1900)に国指定重要文化財に指定されています。寺宝である達磨大師木像は近江国の国分寺の本尊として聖徳太子が自ら刻んだと伝わるもので、山号の由来となっています。山門は切妻、本瓦葺き、一間一戸、薬医門。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。膳所三十三観音霊場第三十一番札所。山号:達磨山。寺号:長福寺。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
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