上野神社(近江八幡市)概要: 上野神社は滋賀県近江八幡市安養寺町に鎮座している神社です。上野神社の創建は不詳ですが雄略天皇の御代(456〜479年)、桐原郷に住む狩人(物部宿禰高比古)が狩りに出た際、突如として雷鳴が轟き1人の老人からこの地の安寧と豊作の御神託がありました。狩人は神意と悟り社殿を建立したのが始まりと伝えられています。
延暦年間(782〜806年)、比叡山延暦寺の伝教大師最澄が訪れた際、神仏習合の神社として須佐之男命を勧請し境内には七堂伽藍を建立しました。以来、安養寺地区の産土神として信仰され、歴代領主からも崇敬庇護され社領の寄進や社殿の造営などが行われました。古くから神仏習合し「牛頭天王」などと呼ばれていましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て、明治9年(1876)に村社に列しています。
上野神社は社宝が多く、平安時代に製作されたと思われる木造巣戔鳴尊坐像、大己貴命立像、菅原道真坐像が国指定重要文化財に指定されています。上野神社本殿は一間社流造、銅板葺き。中門(神門)は向唐門、銅板葺き、一間一戸。拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入り、桁行3間、張間3間、外壁は柱間建具嵌め込み。祭神:健速須佐之男命。配祀:應神天皇、菅原道真公、天照大御神、日本武尊、伊邪那岐尊、伊邪那美尊、蛭子尊、建御名方神、市杵島姫命、大山祇神、草野比賣命、大名持命、須佐理毘賣命、大山咋命、豊宇気毘売神。
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