竜王町: 苗村神社西本宮

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概要・歴史・観光・見所
苗村神社西本宮(竜王町)概要: 苗村神社西本宮は滋賀県蒲生郡竜王町大字綾戸に鎮座している神社です。苗村神社の創建は不詳ですが、当地はの周辺には古墳が多い事から古くからの聖地で、それが祖霊信仰として発展し、社が設けられと思われます(一説には垂仁天皇3年:紀元前27年に天日槍(新羅皇子)が当地を訪れた際に創建したとも、祭神の那牟羅彦神と那牟羅姫神は地主神で、当地を開発し工芸技術を住民達に伝授したとされます)。

当初は長寸神社(地名である那牟羅=なむら=長寸に転じたと思われます。)と称し延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳で式内社として記載された格式の高い神社でした。一方、安和2年(969)に大和国茅野金剛山に創立した国狭槌命の分霊を現在地に遷座し、長寸神社が東本宮(東本殿)、国狭槌命を祀った社を西本宮(西本殿)と呼ぶようになりました。

寛仁元年(1017)、朝廷に門松用の松苗を献上し、後一条天皇から苗村の称号を賜り、天文5年(1536)に後奈良天皇から「正一位」の神位を授かると「正一位苗村大明神」の勅額を賜っています。苗村郷三十三ヶ村の総社として住民のみならず歴代領主からも崇敬され天正年間(1573〜1592年)には織田信長より馬鞍一基と大刀七振が奉納されています。

古くから神仏習合の形態を採っていて境内には苗村宮庵室と称する僧坊があり護摩堂もありましたが明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され、明治14年(1881)に郷社、大正6年(1917)には県社に列しています。祭神:那牟羅彦神(東本宮)、那牟羅姫神(東本宮)、國狹槌尊(西本宮)。相殿:大國主神、事代主神、素盞鳴尊。

苗村神社西本宮境内には古建築が多く西本殿(徳治3年:1308年建築、三間社、流造、桧皮葺、1間向拝、附:厨子1基、棟札1枚)が国宝に、楼門(応永年間:1394〜1428年建築、入母屋、茅葺、三間一戸、八脚楼門)、八幡社本殿(室町時代中期建築、一間社流造、桧皮葺)、十禅師神社本殿(室町時代中期建築、一間社流造、桧皮葺)、神輿殿(室町時代末期建築、切妻、桧皮葺、桁行4間、梁間2間)が国指定重要文化財にそれぞれ指定されています。又、寺宝で神仏習合の名残である木造不動明王立像(鎌倉時代初期製作、像高96.9cm、寄木造、彫眼、彩色)が国指定重要文化財に指定されています。

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-竜王町教育委員会
・ 現地案内板(木造不動明王立像)-苗村神社

苗村神社西本宮:写真

苗村神社西本宮
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