多賀大社

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概要・歴史・観光・見所
多賀大社概要: 多賀大社の創建は不詳ですが和銅5年(712)に編纂された古事記には「伊邪那岐大神は淡海の多賀に坐すなり」と記され、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載された式内社、多何ノ神二座は多賀大社の祭神である伊邪那岐命、伊邪那美命のことを指していると云われています(2座とは多賀大社と胡宮神社を指している説もある。)。伊邪那岐命、伊邪那美命は国生み神で天照大神の親神であることから縁結びや延命長寿、厄除けに御利益があるとして広く信仰されるようになり、武田信玄が25歳の厄年に厄除け祈願を行い黄金2枚を寄進、豊臣秀吉は大政所(豊臣秀吉の母親)の病気快癒と長寿祈願を行い、病気が平癒すると神意に感謝し米1万石を寄進し奥書院の庭園の築造や太閤橋の建設などを行っています。江戸時代に入ると幕府や彦根藩から庇護され寛永15年(1638)には3代将軍徳川家光が社殿を造営し境内には本殿や拝殿、本地堂、三重塔などが建てられ一新しました。しかし、安永2年(1773)、天明2年(1782)の火災により多くの社殿、堂宇が焼失し、再興されたものの往時には及ばない限定的な再建に留まっています。古くから神仏習合し東大寺勧進職である俊乗坊重源が長寿祈願を行い20年の長寿を得ると最後は「寿命石」の上で亡くなり、明応3年(1494)には別当寺院として天台宗の不動院が開かれています。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され神社として独立し明治4年(1871)に県社、明治18年(1885)に官幣中社、大正3年(1914)に官弊大社に昇格し社号を多賀大社に改めています。民衆からも「お多賀さん」の名で信仰され室町時代には多賀講が組織され、江戸時代には「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」などの里謡が流行るなど広く知られた存在となり門前町も活況に呈しました。祭神:伊邪那岐命、伊邪那美命。

現在の多賀大社の社殿の多くは昭和7年(1932)に再建されたもので本殿(附:透塀一棟 附:棟札一枚)、拝殿(附:棟札2枚)、幣殿(附:東西翼廊2棟 附:棟札2枚)、回廊(2棟)、手水舎(附:棟札1枚)、神馬舎(附:棟札2枚)、表門(附:築地塀2棟 附:棟札1枚)、拝殿袖廻廊(2棟)、祝詞舎など11棟が平成18年(2006)に多賀町指定文化財に指定されています。社宝である紙本金地著色調馬・厩馬図六曲屏風は室町時代末期、岩佐又兵衛が筆したもので昭和39年(1964)に国指定重要文化財に指定されています。奥書院は安永3年(1774)頃に建てられた不動院の遺構とされるもので寄棟、桟瓦葺、桁行14.05m、梁間8.96m、江戸時代中期の書院建築の遺構として貴重な事から昭和42年(1967)に滋賀県指定有形文化財に指定されています(内部の多賀大社奥書院障壁画27面は多賀町指定文化財)。庭園は桃山時代に秀吉により寄進された池泉鑑賞式庭園で、昭和10年(1935)国指定名勝にそれぞれ指定されています。その他にも多賀大社文書(136通、附:紙本著色多賀大社境内古図、鎌倉時代〜江戸時代、滋賀県指定文化財)やそり橋(1基、寛永15年建築、石造桁橋、橋脚15基、高欄付、多賀町指定文化財)など多数所有しています。

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