阿自岐神社(豊郷町)概要: 阿自岐神社は滋賀県犬上郡豊郷町大字安食西に鎮座している神社です。阿自岐神社の創建は不詳ですが景行天皇の御代(71年〜130年)、犬上君が勧請したのが始まりと伝えられています。又、百済から渡来した阿直岐氏が祖神を祀ったとも云われています(祭神の1神である味耜高彦根神が阿直岐氏の祖神ではないかと推定されています)。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載されるなど古くから周辺の産土神として広く崇敬されました。
戦国時代に織田信長の兵火により焼失しましたが江戸時代に入り再興され明治14年(1881)に郷社、明治44年(1991)に県社に列しています。現在の本殿は文政2年(1819)に再建されたもの三間社流造、檜皮葺、1間向拝、工法や組物、彫刻など江戸時代後期に建てられた神社本殿建築の特徴を継承するものとして平成3年(1991)に滋賀県指定有形文化財に指定されています。境内に広がる庭園は道路の開通などで縮小、改変がされているものの大きい池を中心に大小の島があり景観が優れていることから昭和35年(1930)に滋賀県指定名勝に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-滋賀県教育委員会
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