本陣(木之本宿:長浜市)概要: 木之本宿本陣は代々拝郷五左衛門家嘉の後裔とされる竹内五左衛門家が務めました。案内板によると「 京都、江戸、北陸を結ぶ、宿場の本陣跡。藩政時代には、大名など絶えず宿泊した宿札や記録が数多く残っている。また将軍の息女、溶姫一行が滞在したときは、3千人分の寝具などを、助郷から集めたと記されている。先々代の当主は、明治26年、全国で日本薬剤師第一号の免状を取得されている。軒下柱の馬繋ぎ金具に宿場の面影を残す。」とあります。
建物は、木造平屋建(厨子2階?)、切妻、桟瓦葺、平入、間口6間半、正面下屋庇、軒下に薬局当時の看板が数多く下げられています。間取りは2列6室、正面が土間の「ミセ」、南側が通り土間となっています。
建築年は現存する木之本宿の町屋建築最古の延享元年(1744)で、江戸時代の町屋建築は高さが制限され低く押えられていた特徴が見られ。出格子だったと思われる場所はショーウィンドウ風に改変されたようです。向って右側の敷地内にはコンクリート3階建の本陣薬局の建物が建てられています。
旧木之本宿本陣(竹内家住宅)主屋は貴重な事から令和2年(2021)に国登録有形文化財に登録されています。
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