鏡神社(鏡の宿)概要: 鏡神社の創建は不詳ですが垂仁天皇3年(紀元前31年)に朝鮮半島からこの地に土着し多くの技術を広めた人達が祖神である天日槍尊(新羅国の王子)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。天日槍尊は出石(現在の兵庫県豊岡市出石町)に出向く際、神鏡を山中に埋めた事から鏡の地名の由来にもなっています。承安4年(1174)、源義経が東下りの際この地で元服をしたとされ、失礼のないよう烏帽子を境内前の老松に掛け、源氏の武運長久を祈願したと伝えられています。中世に入ると近江守護職佐々木氏の一族である鏡氏が崇敬庇護したことで社運が隆盛し、江戸時代には中山道を利用する多くの旅人から参拝を受けました。現在の本殿は室町時代前中期に建てられたもので三間社流造、こけら葺、前室を設けて3間の向拝が付けられ蟇股など豊かな装飾が施されています。鏡神社本殿は当時の社殿建築の遺構として大変貴重な事から明治34年(1901)に国指定重要文化財に指定されています。御祭神は天日槍尊、天津彦根命、天目一箇神。
|