苗村神社東本宮(竜王町)概要: 苗村神社東本宮は滋賀県蒲生郡竜王町大字綾戸に鎮座している神社です。苗村神社の創建当時は古墳が多数存在する当地に鎮座していたとされ祖霊信仰が神社として発展したと考えられています。伝承によると垂仁天皇3年(紀元前27年)に天日槍(新羅皇子)が当地の開発神(地元神)である那牟羅彦神、那牟羅姫神を祀ったのが始まりとされます。
当初は那牟羅(なむら)から長寸神社と称し、格式が高く延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載され、当地の産土神として信仰されてきました。安和2年(969)に西側に大和国茅野金剛山から国狭槌命の分霊を現在地に遷座すると、元々の長寸神社を東本宮、新たに創建された国狭槌命を祭った神社を西本宮と呼ぶようになりました。
現在の苗村神社東本宮本殿は室町時代中期に造営(境内の石灯籠の建立が永享4:1432から、その前後に本殿が建立されたと推定されています。)され正徳4年(1714)に大改修されたもので、一間社流造、檜皮葺。苗村神社東本殿は大幅な改変が見られるものの意匠や工法など建立当時の形式が見られる貴重な建物で大正13年(1924)に国指定重要文化財に指定されています。祭神:那牟羅彦神、那牟羅姫神。相殿:大国主命、素盞嗚尊。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-竜王町教育委員会
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