常明寺(土山宿)概要: 常明寺の創建は和銅年間(708〜715年)、元明天皇が文武天皇の御霊を弔う為に開かれたのが始まりとされ、貞和5年(1349)に九条経教の命で了愚和尚が中興しています。天正年間(1573〜1592)の兵火により大多くの堂宇が焼失し一時衰退しましたが延宝年間(1673〜1681)に再建されています。森鴎外とも縁が深く、境内には?外の祖父である森白仙の供養碑が建立されています(森白仙は津和野藩の藩士で参勤交代の途中、土山宿で病死し常明寺に葬られ、遺言により祖母、母も一時、常明寺に墓碑が建立されました。後に島根県津和野町の永明寺に移され子孫により供養碑が建立されました。)。寺宝である大般若経(27帖)は長屋王(天武天皇の第8皇子高市皇子の長子)が写経したもので国宝に指定されています。境内に建立されている芭蕉句碑「さみだれに鳰のうき巣を見にゆかむ」の句は貞享4年(1687)芭蕉44歳の時に詠まれたものです。
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