土山宿(甲賀市)概要: 土山宿(甲賀市)は東海道の宿場町で江戸から49番の宿駅にあたります。寛永11年(1634)、3代将軍徳川家光が上洛の際には本陣が設けられ、甲賀の武士の流れである土山家と豪商である大黒屋がその任に当たりました。特に土山本陣では数多くの西国大名が宿泊で利用し、その詳細が本陣宿帳に残されています。土山宿には本陣2軒、脇本陣0軒、旅籠44軒、人口1505人、宿場の中心は御役町で、宿場の主要施設である本陣や問屋などが設けられ、地代の免除や特権が与えられていたそうです。又、土山宿は周辺地域の行政の中心でもあり、天和3年(1683)には代官陣屋が設置され寛政12年(1800)の火災で焼失するまで続けられました。森鴎外縁の地でもあり、津和野藩の武士で祖父である森白仙の終焉の地となった井筒屋跡や、一時菩提が葬られた常明寺、森鴎外が明治33年(1900)に宿泊した平野屋などの史跡が点在しています。
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