松尾神社(東近江市)概要: 松尾神社滋賀県東近江市八日市松尾町に鎮座している神社です。松尾神社の創建は不詳ですが、文徳天皇(第55代天皇・在位:嘉祥3年850年〜天安2年858年)の御代に建御雷神の分霊を勧請したとも、現在は廃寺となっている瓦屋寺別院延命山尊勝寺の鎮守社として大国主命の分霊を勧請されたのが始まりとも伝えられています。
戦国時代の永禄11年(1568)、織田信長が尊勝寺を焼き討ちにした際、類焼し衰退します。その後、宝暦5年(1755)に改めて京都の松尾大社の分霊を勧請し再興されています。明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て明治9年(1876)に村社に列し、明治42年(1909)に神饌幣帛料供進社に指定されています。
松尾神社境内にある庭園は佐々木義賢が当時の室町幕府将軍足利義昭を迎える為、作庭されたと推定されるもので一乗ヶ谷(福井県福井市)にある石庭と歴史的背景や様式、手法など類似点が多く見られます。松尾神社庭園は貴重な事から昭和46年(1971)に東近江市指定名勝に指定されています。松尾神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入り、桁行3間、張間3間、外壁は柱のみの吹き放し。本殿は三間社流造、銅板葺き。祭神:大山咋之神 。配祀神:市杵嶋姫命。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(松尾神社庭園)
・ 現地案内板(由緒)-松尾神社
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