妙感寺(湖南市)概要: 雲照山妙感寺は滋賀県湖南市三雲町に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。 妙感寺の創建は建武3年(1336)頃、授翁宗弼禅師(藤原藤房)が開いたのが始まりと伝えられています。戦国時代の織田信長の兵火により衰退しますが万治4年(1661)、愚堂国師が再興しました。現在の妙感寺方丈(開山堂)は万治4年(1661)に水尾天皇の中宮東福門院の水口御殿の一部を移転したもので、木造平屋建て、寄棟、銅板葺き、平入。妙感寺本堂(観音堂)は昭和12年(1937)に造営されたもので、木造平屋建て、入母屋、本瓦葺き、平入、桁行3間、張間3間、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、建築面積46u、設計は藤原義一(京都帝国大学)、「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たている事から平成15年(2003)に国登録有形文化財に登録されています。
妙感寺の本尊である木造十一面観音坐像は南北朝時代に製作されたもので像高164cm、桧材、寄木造、貴重な事から湖南市指定文化財に指定されています。寺宝である木造微妙大師坐像は南北朝時代に製作されたもので像高62.5cm、湖南市指定文化財に指定されています。境内には授翁宗弼禅師(藤原藤房)の墓や不老の滝、鎌倉時代後期に製作され像高173cmの磨崖地蔵三尊仏(湖南市指定文化財)などがあります。山号:雲照山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:十一面千手観世音菩薩。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-甲西町教育委員会
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