吉御子神社(湖南市)概要: 吉御子神社は滋賀県湖南市石部西一丁目に鎮座してる神社です。吉御子神社の創建は崇神天皇68年(紀元前30年)、石部山に神々が降臨し祭られるようになったのが始まりと伝えられています。当初は黒の御前に鎮座していましたが弘仁2年(811)山津波により境内が崩壊し現在地に遷座しています。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載された式内社石部鹿鹽上神社の論社で、当時は近くにある吉姫神社と上社(女神)、下社(男神)の関係にあったと考えられています。明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て、明治9年(1876)に村社に列しています。
現在の吉御子神社本殿は江戸時代初期に京都上賀茂神社の本殿として造営されたものを慶応3年(1867)に移築したもので三間社流造、檜皮葺、正面3間向拝付き、外壁は真壁造り板張り、正面には木造狛犬安置、当時の大型神社本殿建築の遺構として大変貴重なことから大正10年(1921)に国指定重要文化財に指定されています。又、本殿に祀られてる木造吉彦命坐像(附:木造随神坐像・2躯)は藤原時代に製作された貴重神像として大変貴重な事から本殿と同じく国指定重要文化財に指定されています。吉御子神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入り、桁行3間、張間3間、外壁は柱のみの吹き放し、四周浜縁。神門(中門)は向唐門、桟瓦葺き、一間一戸。祭神は吉彦命・鹿葦津姫命・吉姫命。配祭神は誉田別命・猿田彦命。
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