長寿寺(湖南市)概要: 阿星山長寿寺は滋賀県湖南市東寺に境内を構えている天台宗の寺院です。長寿寺の創建は不詳ですが伝承によると聖武天皇の勅願により、紫香楽宮から北東に当たる霊地に鬼門鎮護の為、堂宇を建立したのが始まりと伝えられています。聖武天皇に皇女が誕生すると、皇女の長寿を祈願すると共に寺号を長寿寺とし、七堂伽藍を建立、寺運も隆盛し阿星山五千坊と称されました。その後、一時衰退しましたが源頼朝や足利尊氏などの為政者から帰依され随時境内が整備されました。当時は三重塔がありましたが織田信長が領主になると安土城の城内に創建されたハ見寺に移されました。
現在の長寿寺本堂は鎌倉時代初期に建てられた推定される建物で木造平屋建て、寄棟造、桧皮葺、桁行5間、梁間5間、当時の寺院本堂建築の遺構として極めて貴重なことから国宝に指定されています。寺宝が多く弁天堂(室町時代建築、入母屋、檜皮葺、桁行1間、梁梁間1間)、絹本著色十六羅漢像(16幀)、木造阿弥陀如来坐像、木造阿弥陀如来坐像、木造釈迦如来坐像が国指定重要文化財に指定されています。長寿寺は常楽寺、善水寺と共に湖南三山の1つに数えられています。山号:阿星山。宗派:天台宗。本尊:地蔵菩薩。
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