旧外村宗兵衛家住宅(東近江市)概要: 外村宗兵衛家は近江商人として名を馳せた5代目与左衛門家の外村照敬の弟である長次郎栄哲が祖となり、その孫仙次郎義長が外村宗兵衛家を興して初代となっています。その後は豪農、豪商として発展し、代官にも多額な献金をした事から大庄屋格(実際の村役人は免除)となり幕末から明治時代初期には京都だけでなく信州、上州など商圏を広げ大商人になっています。
現在の建物は木造2階建、切妻、桟瓦葺、平入、真壁造、建築年は不詳、江戸時代後期に外村宗兵衛家の邸宅として建てられたもので、当初は平屋の六間取でしたが明治6年(1873)に平屋から2階建てに改築され、炊事場や座敷などが随時増築されています。庭園は地元の庭師勝元宗益の流れを汲む山村文七郎が手懸けたもので昭和初期に作庭された池泉回遊式庭園として貴重なものとされます。その後、大陸まで商圏を広げた中江富十郎の所有となり現在は「金堂まちなみ保存交流館」として利用され一般公開されています(往時の2分1程度に縮小)。
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