大城神社(東近江市)概要: 大城神社は滋賀県東近江市五個荘金堂町に鎮座している神社です。大城神社の創建は推古天皇29年(621)、聖徳太子が小野妹子に命じて金堂寺を開いた際、鎮守社として勧請されたのが始まりとされます。嘉慶2年(1170)に現在地に遷座し天満天神大梵天王八幡大神の分霊を勧請合祀して五個荘の総鎮守となりました。
大城神社は歴代領主からも崇敬され文亀3年(1503)には当時の地頭那須興市が金堂寺を改修した際家運長久を祈願し、領主である佐々木氏の居城観音寺城の鬼門に位置していたこともあり守護神として崇敬庇護され社領の寄進も行われています。
佐々木氏が織田信長により滅ぼされると大城神社も衰退しますが、江戸時代に領主となった柳澤氏(大和郡山藩の藩主。当地域が大和郡山藩の領内となり五個荘金堂町に出張陣屋が設けられた)が庇護、例祭には奉行が代参し神楽を献じ撤下の供物を奉納しています。古くから神仏習合していましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され、明治3年(1870)に現在の社号である「大城神社」に改め、明治14年(1881)に郷社に列しています。
大城神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行4間、張間3間、外壁は柱のみの吹き放し。本殿は三間社流造、銅板葺き、正面1間向拝付き。祭神:高皇産霊神、菅原道真公。配祀神:伊邪那岐神、天兒屋根命、武内宿彌大神。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(社歴)-大城神社
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