居醒の清水(醒井宿)概要: 居醒の清水は案内板によると「 景行天皇の時代に、伊吹山に大蛇が住みついて旅する人々を困らせておりました。そこで天皇は、日本武尊にこの大蛇を退治するよう命ぜられました。尊は剣を抜いて、大蛇を切り伏せ多くの人々の心配をのぞかれましたが、この時大蛇の猛毒が尊を苦しめました。やっとのことで醒井の地にたどり着かれ体や足をこの清水で冷やされますと、不思議にも高熱の苦しみもとれ、体の調子もさわやかになられました。それでこの水を名づけて「居醒の清水」と呼ぶようになりました。」とあります。清水の中には伝説を補完する鞍懸石や腰掛石などがあり、江戸時代の儒学者 雨森芳洲は「水清き 人の心をさめが井や 底のさざれも 玉とみるまで 」の句を残しています。居醒の清水は名水としても知られ昭和37年(1962)頃までは実際に飲料水としても利用され現在でも年間14度前後の水温の効果から冷蔵庫代わりに野菜や飲み物を冷やしています。又、水質が綺麗な事から「ハリヨ(トゲウオ科の淡水魚)」や「梅花藻(キンポウゲ科の水草)」なども見られ水質の良さの証明となっています。居醒の清水は水質・水量・由来・歴史・水質保全活動に評価を受けて環境省選定 平成の名水百選に選定されています。
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