太鼓門櫓・続櫓(彦根城)概要: 彦根城太鼓門は案内板によると「 本丸の表口を固める櫓門。築城時に他の城から当初に移築されてきた建物です。櫓門としては珍しく、その背面が開放されて高欄付の廊下となっています。」とあります。彦根城太鼓門は本丸入口に当たる重要な門で、矢狭間や鉄砲狭間はありませんが、櫓門形式で上層部の格子戸からは武器が利用出来、門扉からは前に張り出している事から石落としの機能があったと思われます。逆に本丸側は一間程の縁を張り出し高欄を設け、太鼓門内部を通らなくても続櫓に出入り出来るような特異な構造となっています。太鼓門の構造は切妻、本瓦葺き、上層部外壁は正面中央門扉上部と背面が真壁造り白漆喰仕上げ、正面左右が大壁造り白漆喰仕上げ、軒裏も防火の為に塗屋造り風、内部が太鼓楼として利用した事が名称の由来となっています。続櫓は木造平屋建て、入母屋、本瓦葺き、外壁は大壁造り白漆喰仕上げ。太鼓門及び続櫓は彦根城の他の施設と同様に近江国内で以前廃城になった城郭から移築した後に、彦根城に縄張りに合わせて改築したものとされます。太鼓門櫓及び続櫓は桃山時代に建てられた推定される城郭建築の遺構として大変気な事から昭和26年(1951)9月22日に国指定重要文化財に指定されています。
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