庄屋(木之本宿:長浜市)概要: 上阪五郎右衛門家は代々北木之本村の庄屋を務めてきた家柄で駕籠が常置されていました。案内板によると「元庄屋 上阪五郎右衛門家 北木之本村 庄屋のこの家は江戸末期、弘化4年(1848)の建築、2階を低くした典型的な役人家屋、人馬駄賃帳ほか、古文書が多く保存されている。駕篭が常置されていた。」とあります。現在の建物は弘化4年(1847)に建てられたもので木造2階建、切妻、桟瓦葺、平入、塗屋造、2階外壁は白漆喰(正面のみ他は土壁鏝仕上げ)で仕上げられ両端に袖ウダツ、1階は格子戸、2階は虫子窓風で下屋庇が設けられています。又、街道側には犬やらい(竹や細い木などで作られた柵の事で、犬などの便や泥、水跳から建物の外壁を守る事や、他人が直接室内を覗けない工夫。防犯などに有効とされています。)が設置され風情ある町並みを演出しています。明治時代以前は建物の高さにも規制があった為、当建物は明治時代以降の町屋建築と比べると棟が低く抑えられています。
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