脇本陣(木之本宿:長浜市)概要: 木之本宿脇本陣は山路清平家(山路酒造:創業天文元年:1532年)にありました。江戸時代末期には脇本陣だけでなく伝馬所取締り役として柳ヶ瀬関所(北国街道沿いの越前国と近江国の国境に位置し彦根藩が管理運営しました。現在でも関守の長屋門が残っています。)の人物改めや荷改めを行っています。敷地間口は広く街道沿いには表門(切妻、桟瓦葺、一間一戸)が設けられ、門から直接敷地内に入る事が出来るなど格式が高く脇本陣の名残が見られます(当時の建物かは不詳ですが、所謂町屋形式の建物では無く、前面に庭を配した御屋敷型、街道沿いには門と土塀があり良好な町並みに大きく寄与しています)。隣接する山路酒造の建物は大正時代に建てられたもので木造2階建、入母屋、桟瓦葺、平入、塗屋造、外壁は2階正面が黒漆喰仕上げ、側面、入母屋妻面軒下は白漆喰仕上げ、1階は板張り、正面には下屋庇と格子戸が設けられています。
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