宝篋印塔(鏡の宿)概要: 宝篋印塔は鎌倉時代後期に製作されたもので現在廃寺となった西光寺の境内に建立されました。総高さは210cm、花崗岩、30cmの笠石に180cmの塔身があり2段の基壇が設けられています。塔身の4隅には梟と思われる鳥の彫刻が施されているなど全国的にも極めて珍しく仏教美術上や石造美術上、仏教図像学上でも大変貴重な遺構として昭和35年(1960)に国指定重要文化財に指定されています。西光寺は伝教大師最澄が鏡山十二峰の一つ星ケ峰の麓に創建した古寺で当地が交通の要衝にあった事から源頼朝や足利尊氏も宿泊で利用し元亀2年(1571)に織田信長に焼き討ちになり廃寺となっています。
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