三井寺:滋賀県大津市

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【 概 要 】三井寺(園城寺)は朱鳥元年(686)に大友与多王(弘文天皇の皇子)が父親の菩提を弔う為に、祖父である天智天皇の持仏だった弥勒菩薩像を本尊として勧請し創建した寺院です。正式な寺号は「園城寺」ですが、境内からは霊泉が湧き出て天智天皇・天武天皇・持統天皇の産湯に利用された事から、その井戸が「御井(みい)」と呼ばれ、「御井の寺」が転じて「三井寺」と呼ばれるようになっています。貞観元年(859)に智証大師円珍が三井寺初代長吏に就任すると寺運の発展に尽力し、貞観8年(866)に朝廷の太政官から伝法の公験を賜ると天台寺門宗が正式に開宗しています。同じ天台宗ながら比叡山延暦寺とは対立が続き、騒乱にまで発展する事も度々あり、その都度兵火により境内が荒廃しています。朝廷や天皇、貴族など上流階級から帰依され、中世は歴代武家政権の為政者から庇護されています。戦国時代末期には豊臣秀吉の逆鱗に触れ寺領が没収され、堂宇や仏像、仏具なども四散し荒廃しましたが、秀吉が病床に着くと許され再興されています。現在の多くの堂宇はその当時のもので金堂、新羅善神堂、勧学院客殿、光浄院客殿は国宝、大門(楼門)、釈迦堂、鐘楼、閼伽井屋、一切経蔵、三重塔、唐院灌頂堂、唐門、大師堂、毘沙門堂は国指定重要文化財に指定されています。鐘楼に吊り下げられている梵鐘は、「三井の晩鐘」として知られ日本三名鐘に数えられています。秘仏である黄不動は別名、金色不動明王と呼ばれる平安時代初期に制作された黄色の不動明王立像の仏画で日本三不動に数えられ国宝に指定されています。

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