等正寺(大津市)概要: 別当山等正寺は滋賀県大津市小関町に境内を構えている浄土真宗大谷派の寺院です。等正寺の創建は不詳ですが天台宗の寺院として開かれたと伝えられています。寛正6年(1465)、本願寺が比叡山延暦寺の宗徒に焼き討ちあい、浄土真宗の中興の祖とされる蓮如が三井寺に親鸞像を預けると、弾圧を避け北国、東国の親鸞遺跡を尋ね歩きます。応仁3年(1469)、蓮如は大津に戻り親鸞像を戻して貰おうとしたところ「人間の生首と交換」との条件を付けつけられ困り果てました。すると堅田の漁師で蓮如に深く帰依していた堅田源兵衛が自分の首を切り落とし、息子がその首を差し出したと伝えられています(息子の首を切り落とし父親が談判したとも)。本堂の中には堅田源兵衛の首と伝わる首が収められています(同様な伝説が滋賀県大津市本堅田に境内を構えている光徳寺にも伝えられています)。江戸時代後期の文化年間(1804〜1818年)に浄土真宗大谷派に改宗しています。山号:別当山。宗派:浄土真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来。
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