円光寺(野洲市)概要: 歓喜山円光寺は滋賀県野洲市久野部に境内を構えている天台真盛宗の寺院です。円光寺の創建は延暦年間(782〜804年)、伝教大師最澄により開かれたのが始まりと伝えられています。当初は長福寺と称していましたが、元亀年間(1570〜1573年)の兵火により多くの堂宇が焼失し奇跡的に残った本堂に、同じく兵火で焼失した円光寺の仏像を移した事で長福院円光寺となりました。
現在の円光寺本堂は康元2年(1257)に建てられたもので、切妻、銅板葺、桁行5間、梁間5間、1間向拝付、鎌倉時代に建てられた天台宗密教寺院の本堂建築の遺構として大変貴重な事から国指定重要文化財に指定されています。
円光寺は寺宝も多く木造阿弥陀如来坐像(平安時代作、像高86cm)が国指定重要文化財、木造地蔵菩薩坐像(2躯:室町時代作、檜材、一木造、像高52.4cm)が兵庫県指定文化財にそれぞれ指定されています。境内に建立されている石造九重塔(元十三重)は鎌倉時代に製作されたもので国指定重要文化財に指定されています。山号:歓喜山。宗派:天台真盛宗。本尊:阿弥陀如来。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-野洲町観光協会
・ 現地案内板-滋賀県教育委員会
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