常念寺(野洲市)概要: 常念寺の創建は不詳ですが平安時代に慈覚大師円仁によって開かれたのが始まりと伝えられています。当初は天台宗の寺院でしたが貞治年間(1362〜1367年)に火災により多くの堂宇、記録、寺宝が焼失し一時衰退し、応永3年(1396)、常誉真巖上人が再興した際浄土宗に改宗します。中世以降、当地の領主となった永原氏の菩提寺として庇護され永正3年(1506)に堂宇を再建、戦国時代には織田信長が帰依し天正8年(1580)には安土城の城下に境内を移しています。信長が本能寺の変で没すると庇護者を失い、天正13年(1585)に現在地で再建されました。江戸時代には幕府から庇護され寺領5石が安堵されていました。寺宝は多く木造阿弥陀如来立像(鎌倉時代後期作、像高80.6cm、寄木造)が国指定重要文化財に永原重頼画像、永原重頼側室画像、永原重虎画像が野洲市指定文化財にそれぞれ指定されています。又、境内に建立されている石造五重塔(正応元年の銘、高さ2.55m)が国認定重要美術品に認定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-野洲市観光物産協会
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