蓮乗寺(野洲市)概要: 清流山蓮乗寺は滋賀県野洲市比江に境内を構えている天台真盛宗の寺院です。蓮乗寺の創建は平安時代初期の天長元年(824)、沙門禅源和尚が比叡山延暦寺(滋賀県大津市坂本)で修行していた際、霊夢で御告げがあり、それに従い開山したのが始まりと伝えられています。その後一時衰退しましたが文亀2年(1502)に西教寺の盛全和尚によって中興されています。
蓮乗寺の寺宝である木造毘沙門天立像は平安時代中期に製作されたもので(伝承では弘法大師空海が自ら刻んだと云われています)、像高48cm、檜材、一木造、彩色、平安時代初期の面影を留める優作とされ大変貴重な事から昭和42年(1967)に国指定重要文化財に指定されています。境内にある石造三重塔は鎌倉時代に制作されたもので、貴重な事から平成7年(1995)に野洲市指定文化財に指定されています。
蓮乗寺山門は江戸時代末期の文久2年(1862)に造営されたもので、切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門形式、鯱付き。本堂は江戸時代後期の寛政2年(1790)頃に造営されたもので、木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。山号:清流山。宗派:天台真盛宗。本尊:阿弥陀如来。
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