生和神社(野洲市)概要: 生和神社は滋賀県野洲市冨波乙に鎮座している神社です。生和神社の創建は寛弘6年(1009)、当地にあった一の沢という大きな沼の主である大蛇が村人に悪事を働き困らせていました。当時の領主藤原忠重は藤原家の氏神である春日大社の分霊を勧請し大蛇退治の祈願を行うと決戦に挑み、見事念願成就するものの命を落としてしまいます。村人達は大変悲しみ、春日神社の隣に忠重の御霊を祀る生和神社を創建したと伝えられています。
現在の生和神社本殿は南北朝時代に建てられたと推定されるもので、一間社、流造、檜皮葺、蟇股や格狭間、花肘木など当時の神社本殿建築の意匠や工法が継承される大変貴重なものとして国指定重要文化財に指定されています。春日神社本殿は鎌倉時代に建てられたと推定されるもので一間社、流造、檜皮葺、小規模ながら舟肘木や向拝の手狭などに当時の意匠や工法が見られる大変貴重なものとして国指定重要文化財に指定されています。祭神:生和兵庫介藤原忠重公。配祀:天照大神、武雷神、経津主神、野槌神。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-滋賀県教育委員会
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