岩蔵寺(野洲市)概要: 岩蔵寺の創建は弘仁年間(810〜824年)、最澄がこの地を訪れた際、光雲が立ち昇るを見て霊地と悟り、自ら薬師如来像を刻み安置したのが始まりとされます。その後、衰退しましたが文和5年(1365)六角氏が再興し、中世は国人領主である馬渕氏の祈願所として庇護されます。当時の岩蔵寺は寺運も隆盛し境内には6坊を擁し、近隣にある8ヵ寺を支配しましたが天正元年(1573)、織田信長の兵火により多くの堂宇が焼失し衰退、その際、寺宝は村人達が山中に隠して無事だったと伝えられています。天正13年(1585)、6坊の代表者が再興し、残りの5坊が帰農し在家信者として岩蔵寺を支えたそうです。本尊である木造薬師如来立像(檜材、寄木造)は鎌倉時代に製作されたもので国指定重要文化財に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-野洲市大篠原自治会・大篠原郷土史会
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