興福寺(東近江市)概要: 大智山興福寺は滋賀県東近江市五智町に境内を構えている臨済宗永源寺派の寺院です。興福寺の創建は天平11年(739)、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開山したのが始まりと伝えられています。当初は大智山国分寺と称する等、国家安泰、諸願成就祈願の道場として寺運が隆盛し、大日如来、薬師、宝生、釈迦、阿弥陀が祀られる「五智如来の寺」として信仰を集めました。戦国時代の織田信長の兵火により多くの堂宇が焼失し衰退しましたが、承応年間(1652〜1655年)、永源寺の綱宗が中興し、さらに彦根藩の井伊家の庇護となります。
興福寺の本尊である木造大日如来坐像は平安時代の12世紀前半に制作されたもので、像高150.7cm、桧材、寄木造、内刳り、漆箔仕上げ、大変貴重な事から大正10年(1921)に国指定重要文化財に指定されています。観音堂に安置されている木造聖観世音菩薩立像は平安時代の12世紀前半に制作されたもので、像高166.5cm、桧材、一木割矧ぎ、大変貴重な事から大正10年(1921)に国指定重要文化財に指定されています。近江七福神の一つ寿老人。山号:大智山。宗派:臨済宗永源寺派。本尊:大日如来。
興福寺の文化財
・ 木造聖観世音菩薩立像−平安時代後期−国指定重要文化財
・ 木造大日如来坐像−平安時代後期−国指定重要文化財
・ 木造薬師・宝生・弥陀・釈迦如来坐像−平安時代後期−東近江市指定文化財
・ 宝篋印塔−嘉暦元年−東近江市指定文化財
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-大智山興福寺
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