善明寺(東近江市)概要: 金光山善明寺は滋賀県東近江市横溝町に境内を構えている臨済宗永源寺派の寺院です。善明寺の創建は不詳ですが寺宝である二尊佛が当時の領主衣智秦とその一族40余名により寄進されている事から、奈良時代初期には既に存在し領主から庇護されていたと思われます。当初は天台宗の寺院でしたが寛文11年(1671)、永源寺住職雪巌全立が再興し臨済宗に改宗しています。彦根藩3代藩主井伊直澄の母堂も当寺を篤く帰依し延宝6年(1678)に雪巌全立と共に堂宇の再建に協力しています。
善明寺の寺宝である二尊佛は大小の木造阿弥陀如来坐像2躯で、小仏像には長承2年(1133)に仏師僧快俊が製作したことの銘があり、意匠的にも優れ年代が明確で大変貴重であることから大正10年(1921)に国指定重要文化財に指定されています。阿弥陀堂は木造平屋建て、入母屋、鉄板葺き、平入、桁行2間、張間2間、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、内部には阿弥陀如来像が安置されています。山号:金光山。宗派:臨済宗永源寺派。本尊:薬師如来。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-金光山善明寺
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