小椋神社(大津市)概要: 小椋神社は滋賀県大津市仰木4丁目に鎮座している神社です。小椋神社の創建は天安2年(858)、惟喬親王(文徳天皇の皇子)が伊弉那美神(大宮神社)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。貞観元年(859)に源融(嵯峨源氏)が現在地に遷座しさらに闇おかみ神(小椋神社)の分霊を勧請しました。貞観5年(863)に従五位下に列し、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳には式内社として記載されるなど格式が高く広く信仰されました。
源満仲(鎮守府将軍)や京極家、賀子内親王(後水尾天皇第5皇女)、二條家などから崇敬庇護され、先の大宮神社、小椋神社に続き延喜2年(902年)若宮神社を遷座、建久元年(1190)には新宮神社・今宮神社を遷座したことで五所大明神や田所神社などと称されるようになりました。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され田所神社となり、明治9年(1876)に村社に列し、明治41年(1908)に神饌幣帛料供進社に指定、昭和20年(1945)に県社に格上げされ旧社号である小椋神社に改称しています。
小椋神社拝殿は木造平屋建て入母屋、銅板葺き、妻入り、桁行3間、張間3間、外壁は柱のみの吹き放し。本殿は一間社流造、銅板葺き。神門は向唐門、銅板葺き、一間一戸。祭神:闇淤加美神(くらおかみの神)。
小椋神社の文化財
・ 石造瑞垣−正安2年−国指定重要美術品
・ 仰木太鼓(集来打ち・宮打ち・雨乞・大宮太鼓)−大津市指定無形民俗文化財
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