慶専寺(大津市)概要: 一念山慶専寺は滋賀県大津市和邇南浜に境内を構えている浄土真宗本願寺派の寺院です。慶専寺の創建は平安時代後期の寛弘年間(1004〜1012年)、源信(恵心僧都)が開いたのが始まりと伝えられています。当初は比叡山延暦寺の比良山三千坊と呼ばれた坊舎の一つで天台宗の寺院として信仰されましたが応永年間(1394〜1428年)頃までに衰退しました。
応仁2年(1468)に蓮如上人が再興し浄土真宗に改宗、以後、蓮如上人法弟である空善和尚が住職として境内の整備に努めました。天正年間(1573〜1592年)の兵火により多くの堂宇が焼失し再び衰退しましたが江戸時代初期に再興再建しています。慶専寺山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門形式。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行5間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。寺宝には蓮如上人の縁の品々を多数所有しています。山号:一念山。宗派:浄土真宗本願寺派。
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