大津市: 堅田浮御堂(満月寺)

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概要・歴史・観光・見所
堅田浮御堂(満月寺)概要: 海門山満月寺は滋賀県大津市本堅田1丁目に境内を構えている臨済宗大徳寺派の寺院です。満月寺の創建は長徳年間(995〜999年)、恵心僧都が湖上安全や魚類殺生供養、衆生済度を祈願して千体の阿弥陀仏を安置したのが始まりと伝えられています。当初は「千仏閣」や「千体仏堂」など呼ばれ天台宗の寺院として寺運が隆盛し、一休和尚や蓮如上人などの名僧も当寺を訪れています。

その後、兵火により多くの堂宇が失われ衰退しますが江戸時代初期に大徳寺(京都)により再興され臨済宗に改宗、桜町天皇から禁中の能舞台を賜わるなど境内が整備されました。江戸時代は近江八景「堅田の落雁」として名を馳せ松尾芭蕉、小林一茶、安藤広重、葛飾北斎といった文人墨客が当寺を訪れ、数々の名作の題材にもなっています。

満月寺浮御堂は昭和9年(1934)の室戸台風の災害によって倒壊し、昭和12年(1937)に再建されたもので、木造平屋建て、宝形造、正面軒唐破風、桟瓦葺き、桁行間、張間3間、外壁は真壁造板張り、設計は西崎辰之助、琵琶湖の湖上に浮かぶ景観は秀逸で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から附けたりとして石橋(長さ17m・幅員2.6m)と共に平成12年(2000)に国登録有形文化財に登録されています。

満月寺山門は文化9年(1812)に造営されたもので、入母屋、桟瓦葺き、竜宮門形式、下層部は大壁造り白漆喰仕上げ、上層部は桁行2間、張間1間、高欄付き、江戸時代後期の竜宮門形式の山門の遺構として貴重で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成12年(2000)に国登録有形文化財に登録されています。江州三十三観音霊場第7番札所。山号:海門山。宗派:臨済宗大徳寺派。本尊:観音菩薩。

堅田浮御堂(満月寺)の文化財
・ 木造聖観音座像−平安時代−国指定重要文化財
・ 茶室(玉鈎亭)−昭和12年−国登録有形文化財
・ 観音堂−明和3年−国登録有形文化財
・ 客殿−宝暦4年−国登録有形文化財
・ 山門(竜宮門)−文化9年−国登録有形文化財
・ 浮御堂−昭和12年−国登録有形文化財

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(日本遺産 滋賀)

堅田浮御堂:写真

堅田浮御堂
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