立木神社(草津市)概要: 立木神社は滋賀県草津市草津4丁目に鎮座している神社です。立木神社の創建は神護景雲元年(767)、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市大字宮中)の祭神である武甕槌命が白鹿に乗り当地に訪れた際、柿の鞭を地面に突き刺すと不思議と根付いた為、住民は霊木と悟り信仰するようになったと伝えられています。宝亀8年(777)、大干ばつの際には光仁天皇が中臣諸魚を派遣させ雨乞いの祈願をしたところ、念願成就し為、社殿を造営し感謝の意を示しました。延暦20年(801)、坂上田村麻呂が東夷東征で当地を訪れた際、戦勝祈願と共に道中安全も祈願し大般若経を寄進しました。室町時代に入ると足利将軍家が庇護し長享元年(1487)には9代将軍足利義尚が祈願所として神門を造営しています。江戸時代に入ると歴代膳所藩主が崇敬庇護し正保2年(1645)には藩主石川忠総が社領23石を寄進しています。明治9年(1876)に村社、明治14年(1881)に郷社に列し、昭和13年(1938)に神饌幣帛料供進社に指定されています。立木神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、妻入り、桁行3間、張間3間、外壁は柱のみの吹き放し。本殿は三間社流造、檜皮葺き。神門(神社山門)は切妻、檜皮葺き、一間一戸、四脚門形式。中門は向唐門、檜皮葺き、一間一戸。祭神:武甕槌命。
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