東塔・灌頂堂(比叡山延暦寺)概要: 案内板によると「 このお堂は、法華総持院の中の一堂で、元亀2年織田信長の焼き討ちのため焼失したが、昭和59年5月、佐川急便グループ佐川清会長の御寄進によって復興された天台密教の伝法道場である。灌頂とは、お釈迦さまが御誕生になったとき甘露の雨が降ってお釈迦さまの頂に注がれた故事に始まり国王の載冠式には四大海の水を頂に注いで王位を証明したことからその名がある。この道場では、伝法灌頂、結縁灌頂など伝教大師が桓武天皇の勅命によって中国から伝承した秘法が僧侶や信者に伝えられている。堂内は中央に祀られた大きな曼荼羅が香華燈明によって荘厳せられ受者(灌頂を受ける人)が天台声明の梵音に導かれながら曼荼羅に華を投じてみ仏と当末成仏の縁を結び、大日如来の五智の法水を頭上に注がれて仏の知恵を身に受ける儀式が行われる。僧侶の伝法は毎年9月に信者のため結縁灌頂は年中適当に執り行われている。」とあります。
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