東塔・大講堂(比叡山延暦寺)概要: 大講堂の創建は天長元年(824)、勅願により最澄が建立したのが始まりと伝えられています。特に僧侶の養成のため学問研究や議論が行われる道場としての重きがありました。創建以来9度の火災にあい、前の大講堂は壮大な建物として知られ国指定重要文化財にも指定されていました。現在の建物は寛永11年(1634)に麓にある坂本の東照宮の讃仏堂として建てられたものを昭和31年の火災で前の大講堂が焼失した為、昭和38年に現在に移築されたものです。大講堂は入母屋、銅瓦棒葺、桁行8間、梁間6間、3間向拝付、江戸時代初期に建てられた寺院建築の遺構として貴重な存在で国指定重要文化財に指定されています。
|