横川・四季講堂:元三大師堂(比叡山延暦寺)概要: この地は比叡山の中興の祖と呼ばれる慈恵大師(元三大師)良源(912〜985年)の住居跡と伝わる場所で古くは定心房と呼ばれていました。康保4年(967)に村上天皇の勅命で年間4回、四季に応じて法華経を論議することになり「四季講堂」と称されることになりました。現在の建物は承応元年(1652)、後水尾天皇の勅願により再建されたもので、江戸時代初期に建てられた寺院建築の遺構として滋賀県指定文化財に指定されています。本尊は当初、弥勒菩薩像を安置していましたが、現在は慈恵大師(元三大師)の画像が祀れるようになり「元三大師堂」や「横川の大師さん」などと呼ばれるようになっています。又、慈恵大師(元三大師)は、おみくじを考案した最初の人物とされ、境内がおみくじ発祥の地とされています。
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