西塔・転法輪堂(釈迦堂)概要: 転法輪堂は貞和3年(1347)頃に園城寺の弥勒堂(金堂)として建てられたもので比叡山延暦寺境内に現在残る最古の建物です。元亀2年(1571)の織田信長(安土城の城主)の比叡山焼き討ち後、文禄4年(1595)に豊臣秀吉が境内を再建する際、現在に移築されました。木造平屋建て、桁行7間、梁間7間、一重、入母屋、銅板葺、外壁は真壁造り板張り、構造部木部朱塗り、枠と外壁部白塗り、天台宗の本堂建築で見られる内陣が外陣より低い位置に設けられ、外周正面の柱の間には全て戸口が設けられています。転法輪堂は室町時代初期に建てられた天台宗本堂建築の遺構として大変貴重な存在で明治33年(1900)に国指定重要文化財に指定されています。
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