東南寺(大津市坂本)概要: 東南寺は滋賀県大津市下阪本3丁目に境内を構えている天台宗の寺院です。案内板によると「 延暦年間に伝教大師が創立した寺で、比叡山の東南、戸津ケ浜にあったので東南寺という。寛永15年、高島郡今津にあった一堂を当地に移したので一名を今津堂ともいう。ここは伝教大師の法華経説法の場であったので、今も毎年8月、比叡山延暦寺の高僧による有名な「戸津説法」が続けられている。 下阪本学区まちづくり推進協議会 」とあります。
東南寺の創建は延暦年間(782〜806年)、伝教大師最澄が仏教を文字を知らない庶民にも広く布教し、両親の追善供養の為に開いたのが始まりと伝えられています。現在でも行われている「戸津説法(東南寺説法)」は往時は30日間、明治時代以降は5日間、天台座主から直接使命された僧侶が最澄の志を継ぎ、法華経を解り易く民衆に説法を行う事から天台座主の登竜門としても知られています。又、この地は坂本城の2ノ丸跡とされ、境内には坂本城が落城する際戦死した供養塔(首塚)があります。さらに、境内から少し離れた場所には明智塚と呼ばれる塚があり坂本城の落城した6月15日に法要が行われ、塚に悪戯すると明智一族の祟りがあると伝えられています。宗派:天台宗。本尊:釈迦如来、阿弥陀如来。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-下阪本学区まちづくり推進協議会
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