多賀町(歴史)概要: 多賀町は延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載された多賀大社の門前町として発展した町です。多賀大社の創建は不詳ですが平安時代初期に編纂された「古事記」にも登場する古社で伊邪那岐命、伊邪那美命の2柱が祭られています。歴代領主や為政者から崇敬庇護され、戦国時代には豊臣秀吉、江戸時代には徳川将軍家と彦根藩主井伊家によって社殿の造営や社領の寄進などが行われています。江戸時代中期以降に庶民の行楽嗜好が高まると多賀大社(神仏習合時代は多賀大明神)にも数多くの参拝者が訪れるようになり門前町や最寄の宿場町は大きく賑いました。町内には胡宮神社や大滝神社、真如寺など多賀大社縁の古社寺が点在し、門前町も当時の雰囲気を残しています。
|