栗東市(歴史)概要: 栗東市は縄文時代の霊仙寺遺跡や狐塚遺跡、野尻遺跡、弥生時代の下鈎遺跡、中沢遺跡、小柿遺跡などが点在し当時から人々が豊かに暮らしていた事が窺えます。古墳時代になると栗東市にも首長クラスの豪族が出現し墳墓である椿山古墳(総長約135m、前方後円墳としては滋賀県最大級、栗東市指定史跡)、新開古墳(円墳:直 径36m高さ3m)などが築かれました。
時代が下がると中央の文化が流入し蘆井神社(下戸山)、意布伎神社(不明)、小槻大社(下戸山)、高野神社(高野)が延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載され格式の高い神社として認識されています。平安時代に入ると延暦寺など天台宗寺院の荘園が成立し大菩薩寺(金勝寺:釈迦如来坐像、虚空蔵菩薩半跏像、軍茶利明王立像、毘沙門天立像、地蔵菩薩坐像は国指定重要文化財)などの寺院が創建されています。江戸時代に入り東海道が整備されると栗東市には草津宿と石部宿の間に間の宿が設けられ、大角家が本陣に準じる格式が与えられています。現在の大角家住宅は江戸時代初期から中期にかけて建てられたもので主屋が国指定重要文化財、庭園が国指定名勝に指定されています。
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