阿弥陀寺(甲賀市)概要: 光明山阿弥陀寺は滋賀県甲賀市甲賀町櫟野に境内を構えている浄土宗の寺院です。阿弥陀寺の創建は不詳ですが当時は檪野寺の塔頭でした。戦国時代の永禄12年(1569)に発生した兵火により堂宇が焼失し一時衰退しましたが、江戸時代初期の慶長14年(1609)に道松和尚により再興され現在の寺号に改称し浄土宗に改宗しました。
阿弥陀寺は寺宝が多く、平安時代初期に製作された木造阿弥陀如来坐像(像高109.1cm、一木造、漆箔仕上げ)と木造聖観音立像(像高104cm、一木造、金箔仕上げ)は大変貴重な事から国指定重要文化財に指定されています。平安時代に製作された木造薬師如来立像(像高100cm、一木造)が滋賀県指定文化財、奈良時代に製作された銅造誕生釈迦仏立像(像高10.6cm、小金銅仏、白鳳期〜奈良時代初期)が貴重な事から甲賀市指定文化財にそれぞれ指定されています。
現在の阿弥陀寺本堂は昭和39年(1959)に改築されたもので、木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、内部の内陣には本尊となる阿弥陀如来像が安置されています。山号:光明山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
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