正福寺(近江八幡市)概要: 哀愍山玉念院正福寺は滋賀県近江八幡市魚屋町元に境内を構えている浄土宗の寺院です。正福寺の創建は天正4年(1576)、織田信長が安土城を築く際、玉念上人が開いたのが始まりと伝えられています(玉念上人は信長が開催した法華宗と浄土宗の宗論に勝利した事から篤く庇護されるようになったとされます)。
天正10年(1582)に発生した本能寺の変で信長が死去すると一時衰退しますが、天正14年(1586)に豊臣秀次が八幡城を築く際、現在地に移し再興されています。
現在の正福寺本堂は承応3年(1645)に再建されたもので、木造平屋建て、入母屋、本瓦葺、平入、桁行17.1m、梁間14.2m、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、方丈型仏堂、浄土宗本堂建築としては滋賀県最古。
表門も本堂建築直後に建てられたと推定されているもので切妻、本瓦葺き、一間一戸、薬医門形式、本堂、表門ともに江戸時代初期の寺院建築の遺構として貴重な事から昭和63年(1988)に滋賀県指定有形文化財に指定されています。
寺宝である釈迦三尊画像は南北朝時代に制作されたもので、貴重な事から近江八幡市指定文化財に指定されています。山号:哀愍山。院号:玉念院。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
薬医門を簡単に説明した動画
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